春菊は家庭菜園初心者の方でも、比較的簡単に育てられる野菜です。しかも春菊はベータカロテンなどが豊富ですし、冬には鍋物には欠かせないものですね。ベランダのプランターに春菊があれば、重宝すること間違いないでしょう。日当たりも、半日くらい日が当たる場所なら育てられるので、是非作ってみてください。
春菊は春まきと秋まきの両方できますが、秋まきの方が害虫が少ないので、初心者の方は秋撒き(8月下旬から10月上旬くらい)にした方がやりやすいでしょう。11月から3月ころまで収穫できますよ。
プランターの大きさは深めの幅60センチ以上あるもので、鉢底ネットの付いているものを使いましょう。その上に鉢底石を敷き詰めます。土は市販の野菜用培養土が、簡単でいいでしょう。水やりの時に水が溢れないよう、ウォータースペースとして、プランターの高さより2センチ下くらいまで、土を入れます。種を植える2週間くらい前までに土は入れておいてください。
種まきですが、「すじまき」にします。すじまきとは、細い溝を作ってそこに種をまく方法です。指の太さくらい、深さ1せんちくらいの溝を2列作りますが、列の間隔は15センチくらいあけてください。そこへ、1センチ間隔で種をまいて行きます。まいたら、薄く土をかけて指でそっと押し、種が流れないように、じょうろでやさしく、たっぷりと水やりをします。芽が出るまで、土が乾かないように水を与えます。
春菊は3回の間引きが必要になります。1回目、双葉が出てきたら、間引きをします。育ちの悪い元気のない葉を摘み取って、株と株の間が3センチくらいになるようにします。葉が3,4枚になってきたら2回目の間引きをして、株間が5センチくらいになるようにします。間引きした春菊はもちろん食べられますので、捨てないでくださいね。2回目の間引きの後は化成肥料を10グラムくらい追肥するようにしてください。その後2週間に1回は追肥します。葉が5,6枚になってきたら、3回目の間引きをして、株間が10センチくらいになるようにします。
葉の高さが20センチ以上になったら収穫できます。ハサミで根元に近い所を切り取りますが、脇芽を4,5枚残しておくと、それが又大きくなって順次収穫できますので、何回も収穫を楽しむことが出来ますよ。